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ホンバコ その1 (2013/04/02)

以前神楽坂にある、雑誌編集をされている方の事務所の一部を間借りして活動をしていた時期がありました。 その事務所はもともと印刷工場だったところをリノベーションして事務所に。   その片達より、本棚が一杯になったから本を収納するところを作って欲しいとの依頼。 その事務所は、小物の撮影をする時にスタジオとしても良く利用している事を思い出し、せっかくつくる本棚をその背景として利用出来るようにしようと考えました。 そのため造るホンバコは移動式にし、何処でも背景として利用出来るようにスケッチを進めます。   ホンバコのスケッチを見て頂き、ご了解を頂いた後、ホンバコの側面を背景として利用するのですが、その背景として何が良いか…「黒皮鉄板」「錆びた鉄板」「杉板」「構造用合板」等々..いろいろと意見が出ましたが、話をしていくうちに「古材」に行き着き、早速検索の嵐。   その中で良さそうなサイトがあり早速連絡。 そこは「小山製材木材」さん。http://www.oyamalumber.com/ 店舗設計ではちょっと知られた会社のようです。   小山製材木材さんは栃木県にあります。 でもショールームが目白にもあるので、そちらへ依頼主さんと一緒に見学。 そこでまずは材料の選定をする。 ホンバコは2台作る事になり、その側面を背景として利用するのですが、せっかくだから両面違うものにし、2種類背景として利用出来るようにしようという事になりました。 また別に、テーブル状のものを造り、それも背景&床材として利用出来るようにする事も決定。(パーティーの時に箱の上において「天板」としても利用出来る想定でもあります) よって、板材は3種類を選ぶ事に。 ショールームで他のお客さんが居るにも拘らず、サンプルを引きずり出して「あーでもない、こーでもない」としばし打ち合わせ。 で無事決定!   決定した材料を大工さんに伝えたところ、「そんなややこしい材料、実物を見て買わないとあとで「イメージと違う」といわれても困る!」との意見。 それはごもっとも、ということで大工さんと一緒に栃木県小山市まで小旅行。   13:30頃に出発して、到着が16:00頃だったでしょうか。 そこから早速古材の束から使いたい板材の選定開始。 今回は少しの材料だけなので、選定はそんなに大変ではなかったですか、これが大きな面になるとちょっと大事になりそうです。   小山製材木材さんで扱う古材(フローリング材)はもともとは板材ではなく、垂木材に使われていたものを外国(ヨーロッパ)で割いて板材に加工しているとの事。へぇー。 国内で加工しないのは、中に鉄砲の玉(!)や釘が隠れている可能性があり、機械が壊れてしまう可能性があるからだそうです。   あー出かけなきゃ。 長文になってしまったので、続きは「その2」で。